MDMはどのような仕組み?MDMの主な機能と活用する時のポイントなどを解説
このサイトではMDMとはどのような仕組みなのか、また主な機能と活用する時のポイントなど役に立つ情報を紹介します。
テレワークが進む現状において、インターネットで様々な情報を得られて便利な反面、常に情報漏洩やウイルス感染と隣り合わせであることから、これらを防ぐデバイスセキュリティ管理はとても大切です。
機密情報の遠隔ロックや情報漏えい防止の徹底など、この仕組みを導入することで得られるメリットはたくさんあります。
ここではなぜ導入が求められるの、またどんな仕組みなのかについて分かりやすく説明するので参考にできます。
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MDMはどのような仕組み?MDMの主な機能と活用する時のポイントなどを解説
- MDMの主な機能はモバイル端末を一元管理するところ
- MDMには高いセキュリティ機能も期待できる
- MDMはデータをマネジメントすることで機能性が増す
- MDMの機能を活用すれば盗難に備えることが可能
- コンプライアンス遵守や内部不正防止に役立つMDM機能 2023.02.15
- システム担当者の負担を軽減するMDMの機能とは? 2023.02.15
- MDMのリモートロック機能で企業の信頼を守る 2023.02.15
- MDMにはコンテンツの管理や配信をスムーズにする機能がある 2023.02.15
- MDMの機能を利用すれば処理スピードが格段に上がる 2023.02.15
MDMはどのような仕組み?MDMの主な機能と活用する時のポイントなどを解説
MDMとはモバイルデバイス管理の略で、デバイスをまとめて管理する仕組みのことです。
MDM導入で得られるメリットは業務の効率化やセキュリティの向上で、導入する際のポイントは3つです。
まず自社に必要な機能が搭載されているかどうかです。
アプリケーションやコンテンツ管理機能、紛失やセキュリティに対応した機能など様々です。
次はオンプレミス型かクラウド型なのかといった種類の選択です。
オンプレミス型は企業内で運用しやすいですがコストがかかります。
最後は対応端末の種類の確認です。
OSの種類によって対応できるMDMも違います。
MDMの主な機能はモバイル端末を一元管理するところ
MDMの主な機能は、モバイル端末を一元管理するところにあります。
モバイル端末は便利ですし、今や仕事にも欠かせないものになりつつありますが、大勢の従業員に貸与する場合には、全員がしっかりと会社が期待するようなやり方で使ってくれるとは限りませんし。
管理も大変です。
例えば、うっかりして紛失したり盗難にあったりするようなケースもあるかもしれません。
会社のポリシーに反しているとか、とかそもそも業務とは関係のない不適切な使い方をする社員もいるかもしれないわけです。
あるいは、このような問題ではなくても、アップデートが必要になったり、業務に必要なアプリを一斉に導入したいケースもあるでしょう。
このような事例に個別に対応していくのでは管理部門の人員がいくらあっても足りません。
MDMを導入することで、従業員に貸与したモバイル端末を一元管理し、管理者側のこれらの負担を大幅に軽減できるようになることが期待されます。
MDMには高いセキュリティ機能も期待できる
MDMを活用することで高いセキュリティ機能を期待することができます。
要するに不注意とか不適切な使い方によって、機密情報が社外に漏洩したりするリスクを大幅に軽減することができるわけです。
これは何か一種類だけの仕組みによって達成できるものではなく、必要に応じて複数を組み合わせて用いられますし、また一方ではMDMが提供している全てのサービスを活用したからと言って絶対に安全とは言い切れませんので、その点は十分に理解しておく必要があります。
例えば端末が盗難にあったり紛失したような際には遠隔操作でロックしたりすることができますし、そもそも普段の利用においてリスクの高い行動ができないように制限をかけたりすることができます。
例えば会社が認めていないサイトにアクセスできないようにするとか、アプリケーションを勝手にユーザーがインストールできないようにする、端末が持っている機能の一部を使えないようにすることなどです。
MDMはデータをマネジメントすることで機能性が増す
MDMを利用する場合には、様々な要素を効果的に利用することでその管理能力を高めることができますが、これらを適切に選ぶ事は簡単なことではありません。
これを効率的に行うためには、実際に使用した結果のデータを効果的にマネジメントし、機能設定を最適に近づけていくことが非常に有効な方法となります。
多くのMDMでは様々な管理能力を有していますが、これらを全て利用したのではその管理労力が膨大になってしまい、またネットワークの負荷も非常に大きなものとなることが懸念されます。
そのためその機能を絞り込み必要なものを選択して利用することが良い方法となり、これを選択するためにはそれぞれの企業の使用実態を把握することが必要です。
これを適切に把握するためには利用状況のデータを利用することが有効な方法となっており、これを適切にマネジメントをすることでMDMをより利用用途に即したものへと高めることができるのがポイントです。
MDMの機能を活用すれば盗難に備えることが可能
MDMの機能を活用することで盗難に備えることが可能です。
とは言っても、盗難にあうこと自体は本人がしっかりと管理しなければならず、MDMという仕組みによって悪意ある人がその端末を盗むことそのものを防ぐようなことはできませんし、想定もされていません。
備えるということの意味は、もし仮に盗まれたとしても、それによって発生する被害を最小限にするというか防止することにあります。
モバイル端末を紛失した場合、本体価格の金銭的な損害はともかくとして、会社にとってのより大きな問題は内部に保存されている各種のデータであることは間違いありません。
これが漏洩することで社会的信用を失ったりすることを最も恐れるわけです。
MDMを活用すれば、盗難にあった際には例えば自動的にロックをかけて作動しないようにするとか、保存されているデータを遠隔操作で消去するようなこともできますので、情報漏洩のリスクを大幅に少なくすることが可能になります。
コンプライアンス遵守や内部不正防止に役立つMDM機能
MDMは企業内で使用する様々なモバイルデバイスを管理する機能であり、これを利用することでコンプライアンス遵守や内部不正に役立つことがわかっています。
様々な情報を取り扱うことが多い企業のデジタルシステムは、社員がこれを自由に自らの端末でアクセスすることができることでその機能を最大限に発揮するものです。
しかしその反面様々な情報を社員が持ち出すことができるため、セキュリティーに対する意識が甘いとこれらの情報を外部に流出させてしまうと言う危険も非常に大きくなってしまいます。
MDMで社員が使用するモバイルデバイスを管理することで、これらの情報の流出を防ぐことができるばかりでなく、また万が一流出した場合のその経路などを分析することができるのも特徴です。
MDMは近年では非常に重要なものと考えられており、モバイルデバイスを使用する企業では必ずと言っていいほど導入されることが多くなっています。
またこれを導入することで、対外的なコンプライアンス遵守のアピールをすることもできるのが特徴です。
システム担当者の負担を軽減するMDMの機能とは?
MDMの機能の中には企業のシステム担当者の負担を軽減できるものがあります。
企業としては、従業員に貸与したモバイル端末の設定は統一したいところですが、貸与する人数とか端末の数が増えれば増えるほど個別に対応することは容易でないというか、大きな負担になるのは間違いありません。
MDMを利用すれば、いちいち個々の端末を操作して設定変更するような必要はなく、管理者が一括して対応することができるようにもなります。
また、システム担当者が頭を悩ませることの一つに、アプリケーションの導入とか更新などがあるかもしれません。
これもデバイスの設定と同様に、個々の端末を操作する必要はなく、一括してインストールするとか更新を行うことができます。
ちょっと別の観点ですが、各従業員が自分自身の判断で好きなアプリケーションをインストールしたりすることを制限できるようにもなりますので、これらはシステム側にとっては管理しやすいでしょう。
MDMのリモートロック機能で企業の信頼を守る
MDMはモバイル端末をリモートロックする機能も備えており、これによって万が一の際にも企業の信頼を守る効果が大いに期待できます。
これはどういうことかというと、従業員に貸与しているモバイル端末について盗難にあったような場合、たまにニュースになって世間を騒がせたりしていますが、内部にある機密情報が漏洩してしまうリスクがあります。
MDMを活用することで、盗難にあったような際には管理者がリモート的にその端末にロックをかけ、第三者がアクセスできないようにしてしまうことで情報を守ろうとするものです。
非常に有用な仕組みではありますが、100%完全というわけではありませんのでその点は注意が必要でしょう。
ロックをかけたところで、悪意のあるプロの手にかかれば突破されてしまう可能性は残ります。
また、盗難にあったこと自体をMDMが自動的に認識してくれるわけはなく、そこは従業員自身の適切な管理というか連絡体制が求められるところです。
MDMにはコンテンツの管理や配信をスムーズにする機能がある
MDMには、コンテンツ管理といった便利な機能を備えています。
まずは必要な情報を必要な人にしか見せることができない管理機能で、情報漏洩や機密対応につながります。
必要に応じてパスワードや認証を求めることも可能となっています。
コンテンツの情報を一定の人に配布したい場合は、一括送信のサービスがあり、適切な人に情報を届けることが可能となります。
場合によってはきちんと開封したかどうかや確認したかどうかをフォローするシステムも備えているのです。
MDMでの情報管理で最も重要なのがセキュリティー対策で、アプリケーション配布や設定をさせることを促すシステムがあります。
一括ですべての端末をオーナーが設定することも可能でセキュリティー面の強化をすることができるのです。
この業界はいろいろな企業が進出しており、サービスや仕様の内容が異なるため比較検討して導入を考えることが重要となるのです。
実際に体感やデモをして検討することが、導入後に失敗しないポイントとなります。
MDMの機能を利用すれば処理スピードが格段に上がる
MDMはネットワークに接続されているデバイスの管理を行い、様々な問題のある操作や情報漏洩のリスクを減らすことができるものと注目されていますが、同時にこれを効果的に利用することによって社内システムの処理スピードを格段に上げることができるものとなっています。
MDMは単に端末を管理するだけではなく、様々な操作を制限することができるのが特徴です。
そのためこれらを制限することにより必然的にネットワークの負荷を軽減し、その動作をスムーズにすることが可能です。
また端末の動作を制限することでサーバシステムに対する不正アクセスを未然に防ぐことができ、サーバシステムの負荷を軽減する効果もあります。
MDMは一般的にはその機能は情報漏洩対策や、端末の適切な動作管理であると考えられることが少なくありません。
しかしこれを行うことで同時にシステムへの負荷を軽減し、処理スピードを向上させるため社内システムの安定稼働につながるものとなっています。