MDMはどのような仕組み?MDMの主な機能と活用する時のポイントなどを解説

このサイトではMDMとはどのような仕組みなのか、また主な機能と活用する時のポイントなど役に立つ情報を紹介します。
テレワークが進む現状において、インターネットで様々な情報を得られて便利な反面、常に情報漏洩やウイルス感染と隣り合わせであることから、これらを防ぐデバイスセキュリティ管理はとても大切です。
機密情報の遠隔ロックや情報漏えい防止の徹底など、この仕組みを導入することで得られるメリットはたくさんあります。
ここではなぜ導入が求められるの、またどんな仕組みなのかについて分かりやすく説明するので参考にできます。

MDMはどのような仕組み?MDMの主な機能と活用する時のポイントなどを解説

MDMとはモバイルデバイス管理の略で、デバイスをまとめて管理する仕組みのことです。
MDM導入で得られるメリットは業務の効率化やセキュリティの向上で、導入する際のポイントは3つです。
まず自社に必要な機能が搭載されているかどうかです。
アプリケーションやコンテンツ管理機能、紛失やセキュリティに対応した機能など様々です。
次はオンプレミス型かクラウド型なのかといった種類の選択です。
オンプレミス型は企業内で運用しやすいですがコストがかかります。
最後は対応端末の種類の確認です。
OSの種類によって対応できるMDMも違います。

MDMの主な機能はモバイル端末を一元管理するところ

MDMの主な機能は、モバイル端末を一元管理するところにあります。
モバイル端末は便利ですし、今や仕事にも欠かせないものになりつつありますが、大勢の従業員に貸与する場合には、全員がしっかりと会社が期待するようなやり方で使ってくれるとは限りませんし。
管理も大変です。
例えば、うっかりして紛失したり盗難にあったりするようなケースもあるかもしれません。
会社のポリシーに反しているとか、とかそもそも業務とは関係のない不適切な使い方をする社員もいるかもしれないわけです。
あるいは、このような問題ではなくても、アップデートが必要になったり、業務に必要なアプリを一斉に導入したいケースもあるでしょう。
このような事例に個別に対応していくのでは管理部門の人員がいくらあっても足りません。
MDMを導入することで、従業員に貸与したモバイル端末を一元管理し、管理者側のこれらの負担を大幅に軽減できるようになることが期待されます。

MDMには高いセキュリティ機能も期待できる

MDMを活用することで高いセキュリティ機能を期待することができます。
要するに不注意とか不適切な使い方によって、機密情報が社外に漏洩したりするリスクを大幅に軽減することができるわけです。
これは何か一種類だけの仕組みによって達成できるものではなく、必要に応じて複数を組み合わせて用いられますし、また一方ではMDMが提供している全てのサービスを活用したからと言って絶対に安全とは言い切れませんので、その点は十分に理解しておく必要があります。
例えば端末が盗難にあったり紛失したような際には遠隔操作でロックしたりすることができますし、そもそも普段の利用においてリスクの高い行動ができないように制限をかけたりすることができます。
例えば会社が認めていないサイトにアクセスできないようにするとか、アプリケーションを勝手にユーザーがインストールできないようにする、端末が持っている機能の一部を使えないようにすることなどです。

MDMはデータをマネジメントすることで機能性が増す

MDMを利用する場合には、様々な要素を効果的に利用することでその管理能力を高めることができますが、これらを適切に選ぶ事は簡単なことではありません。
これを効率的に行うためには、実際に使用した結果のデータを効果的にマネジメントし、機能設定を最適に近づけていくことが非常に有効な方法となります。
多くのMDMでは様々な管理能力を有していますが、これらを全て利用したのではその管理労力が膨大になってしまい、またネットワークの負荷も非常に大きなものとなることが懸念されます。
そのためその機能を絞り込み必要なものを選択して利用することが良い方法となり、これを選択するためにはそれぞれの企業の使用実態を把握することが必要です。
これを適切に把握するためには利用状況のデータを利用することが有効な方法となっており、これを適切にマネジメントをすることでMDMをより利用用途に即したものへと高めることができるのがポイントです。

MDMの機能を活用すれば盗難に備えることが可能

MDMの機能を活用することで盗難に備えることが可能です。
とは言っても、盗難にあうこと自体は本人がしっかりと管理しなければならず、MDMという仕組みによって悪意ある人がその端末を盗むことそのものを防ぐようなことはできませんし、想定もされていません。
備えるということの意味は、もし仮に盗まれたとしても、それによって発生する被害を最小限にするというか防止することにあります。
モバイル端末を紛失した場合、本体価格の金銭的な損害はともかくとして、会社にとってのより大きな問題は内部に保存されている各種のデータであることは間違いありません。
これが漏洩することで社会的信用を失ったりすることを最も恐れるわけです。
MDMを活用すれば、盗難にあった際には例えば自動的にロックをかけて作動しないようにするとか、保存されているデータを遠隔操作で消去するようなこともできますので、情報漏洩のリスクを大幅に少なくすることが可能になります。

コンプライアンス遵守や内部不正防止に役立つMDM機能

MDMは企業内で使用する様々なモバイルデバイスを管理する機能であり、これを利用することでコンプライアンス遵守や内部不正に役立つことがわかっています。
様々な情報を取り扱うことが多い企業のデジタルシステムは、社員がこれを自由に自らの端末でアクセスすることができることでその機能を最大限に発揮するものです。
しかしその反面様々な情報を社員が持ち出すことができるため、セキュリティーに対する意識が甘いとこれらの情報を外部に流出させてしまうと言う危険も非常に大きくなってしまいます。
MDMで社員が使用するモバイルデバイスを管理することで、これらの情報の流出を防ぐことができるばかりでなく、また万が一流出した場合のその経路などを分析することができるのも特徴です。
MDMは近年では非常に重要なものと考えられており、モバイルデバイスを使用する企業では必ずと言っていいほど導入されることが多くなっています。
またこれを導入することで、対外的なコンプライアンス遵守のアピールをすることもできるのが特徴です。

システム担当者の負担を軽減するMDMの機能とは?

MDMの機能の中には企業のシステム担当者の負担を軽減できるものがあります。
企業としては、従業員に貸与したモバイル端末の設定は統一したいところですが、貸与する人数とか端末の数が増えれば増えるほど個別に対応することは容易でないというか、大きな負担になるのは間違いありません。
MDMを利用すれば、いちいち個々の端末を操作して設定変更するような必要はなく、管理者が一括して対応することができるようにもなります。
また、システム担当者が頭を悩ませることの一つに、アプリケーションの導入とか更新などがあるかもしれません。
これもデバイスの設定と同様に、個々の端末を操作する必要はなく、一括してインストールするとか更新を行うことができます。
ちょっと別の観点ですが、各従業員が自分自身の判断で好きなアプリケーションをインストールしたりすることを制限できるようにもなりますので、これらはシステム側にとっては管理しやすいでしょう。

MDMのリモートロック機能で企業の信頼を守る

MDMはモバイル端末をリモートロックする機能も備えており、これによって万が一の際にも企業の信頼を守る効果が大いに期待できます。
これはどういうことかというと、従業員に貸与しているモバイル端末について盗難にあったような場合、たまにニュースになって世間を騒がせたりしていますが、内部にある機密情報が漏洩してしまうリスクがあります。
MDMを活用することで、盗難にあったような際には管理者がリモート的にその端末にロックをかけ、第三者がアクセスできないようにしてしまうことで情報を守ろうとするものです。
非常に有用な仕組みではありますが、100%完全というわけではありませんのでその点は注意が必要でしょう。
ロックをかけたところで、悪意のあるプロの手にかかれば突破されてしまう可能性は残ります。
また、盗難にあったこと自体をMDMが自動的に認識してくれるわけはなく、そこは従業員自身の適切な管理というか連絡体制が求められるところです。

MDMにはコンテンツの管理や配信をスムーズにする機能がある

MDMには、コンテンツ管理といった便利な機能を備えています。
まずは必要な情報を必要な人にしか見せることができない管理機能で、情報漏洩や機密対応につながります。
必要に応じてパスワードや認証を求めることも可能となっています。
コンテンツの情報を一定の人に配布したい場合は、一括送信のサービスがあり、適切な人に情報を届けることが可能となります。
場合によってはきちんと開封したかどうかや確認したかどうかをフォローするシステムも備えているのです。
MDMでの情報管理で最も重要なのがセキュリティー対策で、アプリケーション配布や設定をさせることを促すシステムがあります。
一括ですべての端末をオーナーが設定することも可能でセキュリティー面の強化をすることができるのです。
この業界はいろいろな企業が進出しており、サービスや仕様の内容が異なるため比較検討して導入を考えることが重要となるのです。
実際に体感やデモをして検討することが、導入後に失敗しないポイントとなります。

MDMの機能を利用すれば処理スピードが格段に上がる

MDMはネットワークに接続されているデバイスの管理を行い、様々な問題のある操作や情報漏洩のリスクを減らすことができるものと注目されていますが、同時にこれを効果的に利用することによって社内システムの処理スピードを格段に上げることができるものとなっています。
MDMは単に端末を管理するだけではなく、様々な操作を制限することができるのが特徴です。
そのためこれらを制限することにより必然的にネットワークの負荷を軽減し、その動作をスムーズにすることが可能です。
また端末の動作を制限することでサーバシステムに対する不正アクセスを未然に防ぐことができ、サーバシステムの負荷を軽減する効果もあります。
MDMは一般的にはその機能は情報漏洩対策や、端末の適切な動作管理であると考えられることが少なくありません。
しかしこれを行うことで同時にシステムへの負荷を軽減し、処理スピードを向上させるため社内システムの安定稼働につながるものとなっています。

MDM機能により音声入力を行うことは作業の効率アップになる

MDM機能は、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで音声入力を行うことができるものであり、業務効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。
会議中に重要なアイデアが突然浮かんだ場合、MDM能を使えば、手間をかけずにメモを取ることができます。
これにより、会議の流れを妨げずにアイデアを残すことができ、後から見返すことも容易になります。
外出先で急なスケジュール変更があった場合も、音声入力で簡単にスケジュールを変更することが可能です。
繁忙な日常業務の中での慌ただしい移動中でも、スマートフォンを取り出す手間がなく、簡単に操作できるため時間の節約にもつながります。
当然ながらまだまだ改善の余地があります。
背景の騒音がある場所ではうまく認識されず、意図した通りの操作ができないこともあります。
今後の技術の進化に期待し、より使いやすく便利なMDMが実現されることを期待しています。
MDMを上手く活用することで、より効率的に業務を遂行できるようになるでしょう。

利用者にとって様々なメリットがあるMDMの機能

日本でも働き方改革が進み、テレワークを採用する企業が増えています。
テレワークが社会に浸透する中でタブレットやスマートフォンを仕事で使う機会が増え、MDMも脚光を浴びます。
MDMとは、タブレットやスマートフォンなど様々なモバイルデバイスを一元管理できるシステムです。
社員が使っている複数のモバイル端末を、自社のルールに従って管理できます。
MDMには、利用者にとって便利な機能が搭載されています。
端末管理機能は、自社のルールに合わせて複数の端末を一括して管理できます。
端末の初期設定からアプリ管理まで簡単に管理できるので、業務の効率化を図れます。
カメラなど業務に関係ないアプリの利用も制限でき、情報漏洩を防ぎます。
リスクが高いサイトにアクセスした場合は、自動で遮断できます。
管理者が遠隔操作で端末をロックできるため、社員が端末を紛失しても情報の漏洩を防ぎます。
自社アプリを遠隔操作で一斉に配布でき、端末にインストールされているアプリケーションも把握できます。

MDM機能を導入する際にはモバイル端末との相性が大事

MDMとは、モバイルデバイス管理の略称であり、企業や学校など組織が保有するモバイル端末を一括管理する仕組みです。
その機能の一つに、モバイル端末との相性があります。
モバイル端末との相性の合否は、効果を高める鍵となると言えます。
MDMがモバイル端末に対して制限をかける場合、対応していない端末では制限がうまく働かないからです。
そのため導入する際には、組織が保有するモバイル端末と合うかどうかを確認しなければいけません。
端末とのマッチングを高めるためには、要件を端末に満たす必要があります。
デバイスのOSやバージョン、ハードウェアの仕様などを把握することが欠かせません。
仕組みを理解し、デバイスがどのように制限されるかを把握することも重要です。
機器と合致したものを用いることで利用価値は大きく向上します。
組織が持つモバイル端末を一括管理するためには、相性の問題を避けることが不可欠です。
導入する際には最も適合したデバイス同士を用いること、で円滑な運用が実現します。

セキュリティ強化のためにMDMの機能を活用

セキュリティ強化のために多くの企業で導入されているMDMは、モバイル管理システムとも呼ばれています。
ビジネスの世界でもスマートフォンやタブレットが使われていますが、モバイル端末を使う場合に重要なのが情報漏洩の防止です。
MDMは、大切な情報を守る様々な機能が搭載されています。
デバイスの設定情報を自動で取得し、従業員のモバイル端末を一括で管理します。
一括で管理できるため業務の効率化を図り、管理者と従業員の負担を減らします。
簡単に持ち運べるスマートフォンやタブレットは、紛失のリスクも高いです。
MDMにはリモートでデバイスの画面をロックし、位置情報を確認する機能があるため紛失しても機密情報を守れます。
ビジネスの世界では、様々な業務でスマートフォンやタブレットを使用します。
業務用の端末を支給すると、従業員が使っているアプリの把握が難しくなります。
MDMを導入すれば、管理者は従業員が使っているアプリを把握できます。

MDMを導入し便利な機能を活用して遠隔操作

業務の効率化とセキュリティの強化を狙って、MDMを導入する企業が増えています。
MDMを利用すると、スマートフォンなどのモバイルデバイスを一元管理できます。
MDMにはアプリのインストール制限やデバイスのロック、遠隔操作など便利な機能が搭載されています。
管理する側が端末をロックできるため、従業員がスマートフォンやタブレットを紛失しても大切な情報の漏洩を防ぎます。
GPSを使って端末の位置情報を取得できる機能もあり、災害時には従業員の所在を確認できます。
様々なアプリを遠隔操作で配布し、自社の運用ルールを踏まえて管理できるので便利です。
許可されていないアプリを使っていると管理者に通知されるため、情報漏洩を防ぎます。
会社の端末に私用のSIMを挿入すると、管理者に通知され端末がロックされます。
MDMを導入すると、強固なセキュリティ対策を実施できます。
管理者だけでなく、従業員も業務の負担を軽減できるメリットがあります。

著者:池沢泰三

筆者プロフィール

東京都渋谷区生まれ。
IT企業でMDMの管理を担当。
MDMの仕組みについて記事を書きました。
MDM 機能